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えごま油の効果効能は血液サラサラ効果だけじゃない!使い方がミソ!

健康な油に注目が集まっていますね。中でもえごま油は要チェック。消費者の動きに敏感なスーパーには、各種油に混ざって、えごま油もしっかり並んでます。こんなに注目のえごま油の効果や効能はどうなっているのでしょう?血液サラサラ効果があるって本当??ならば、高脂血症の主人にうってつけ!でも、使い方を間違えると健康どころか、キケンなことに。。使い方はポイントですよ。

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えごま油の効果や効能がスゴイ!

最近俄然注目されているエゴマ油とは、シソ科のエゴマから採った油です。実は、縄文の遺跡からエゴマの種子が発見されているほど日本人とは古くからのお付き合いなんですよ。エゴマは青じそと同種のシソ科なので、一部の商品は紫蘇油として売っています。ですから、スーパーの油売り場でエゴマ油と紫蘇油を売っていたら、同じえごま油だな、と思ってくださいね。

 

えごま油がなぜ健康油として注目を集めているか、というと、えごま油の中に含まれているαリノレン酸という脂肪酸の量が他のオイルに比べて多いからなのです。

因みに、同じ様に注目されている亜麻仁油と比較してみましょう。

oilgraph

亜麻仁油が56.1%に対し、えごま油は62.4%αリノレン酸になっています。因みに、どちらの油とも、リノール酸やオレイン酸、飽和脂肪酸も含んでいるのですね。天然の油は、いろいろな成分を複雑に含んでいるので、どの成分の割合が多いかによって、健康効果が変わってくるのです。

 

αリノレン酸や、リノール酸、オレイン酸、飽和脂肪酸とは、何でしょう?

脂肪酸は、まず、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸にわかれます。

  • 飽和脂肪酸は、常温で固形の、主に、動物性の脂肪が多いです。最近注目のココナッツオイルも飽和脂肪酸です。
  • 不飽和脂肪酸は、常温で液体の植物性の油に多くなっています。

不飽和脂肪酸の中は、更にω(オメガ)3,6,9に分かれています。

  • ω3で代表的な脂肪酸       αリノレン酸
  • ω(オメガ)6での代表的な脂肪酸 リノール酸
  • ω(オメガ)9の代表的な脂肪酸  オレイン酸

脂肪酸群表です、参考までに。。。

脂肪酸群表

 

なぜ、最近オメガ3,だとか、αリノレン酸だとかが注目されているのか、と言いますと、リノール酸(ω6)のとりすぎが問題になっているからなんです。

αリノレン酸もリノール酸も人間の体内で合成さないので、必須脂肪酸です。そして、そのベストバランスが、ω3:ω6=1:4。 

 

ところが、リノール酸を多く含む油は~ひまわり油、綿実油、コーン油、米ぬか油など~普段よく使う油が多いんです。

このことからもわかるように、リノール酸はとりすぎになりがち。ω3:ω6=1:50とかになってしまうのです。こうなると、リノール酸によって、細胞が炎症を起こし、成人病、更には、ガンなどの生活習慣病のもとになってしまいます。
このような理由で、ω3の脂肪酸群を積極的に摂ることが、健康のために大事だと言われているのです。

 

血液 サラサラ 効果

えごま油の健康効果は、リノール酸の「悪さ」を助けてくれることなんです。

えごま油のαリノレン酸は、体に入ると、DHA,EPAになります。青魚食べるのと一緒?YES! そうなんです。

 

ですが、毎日青魚を食べるのも大変ですよね。量も一日に必要な量は、エゴマ油だと大さじ1杯なんですが、青魚で摂ろうとすると、鯖半身に相当します。

 

では、数々の健康効果を一気に行きます!

1.心疾患、脳梗塞のリスク低減

悪玉コレステロールを低減させ、中性脂肪でドロドロの血液をサラサラにしてくれます。血液サラサラ効果は、、動脈硬化や、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞を防ぐことにもつながります。また、サラサラになった血液は、脳の働きも活発化してくれるのです。また血液サラサラ効果によって、高脂血症、高コレステロールの緩和、高血圧予防にも効果があります。

 

2.脳の活性化、うつ症状の軽減

αリノレン酸は、体内でDHAに変換されます。DHAは、脳の活性化に不可欠な栄養素です。αリノレン酸が不足すると脳や神経が異常をきたします。脳の活性化によって、記憶力の向上も期待できますから、学生さんも摂取を心がけるといいですね。

なんと、実際に、うつ病患者はω3系の脂肪酸の蓄積が健常者に比べて少ないことがわかっています。また、妊産婦はω3系の脂肪酸が少なくなりがちで、このことが、産後うつに関係するともいわれています。妊産婦は特に意識的にω3系の油を取る必要があります。

 

脳の活性化によって、認知症予防にも効果が期待できます。70代の女性にした実験によると、αリノレン酸を大さじ1杯飲んだ30分後には、脳の血流が顕著にアップし、もともと平均値よりも悪かった血流が、見事平均になったという結果が出ています。

 

3.老化防止効果

αリノレン酸は、細胞膜の形成に役立っています。細胞膜というものは、体を構成する細胞一つ一つの外側にある膜で、細胞を守る役割があります。ですから、細胞膜が弱ってしまうと、バリア機能が働かなくなり、細胞が傷ついてしまうことに。細胞が傷ついてくると老化も促進されてしまいます。αリノレン酸は、細胞膜を強くし、若々しい細胞を守ります。

 

4.アレルギー抑制効果

過剰なリノール酸は、細胞に炎症を起こさせ、アレルギーやガンの危険を増します。αリノレン酸は、リノール酸による炎症を抑える働きがありますので、アレルギーの緩和に一役買います。

実際、アトピーで苦しんでいた人の中には、食用油をαリノレン酸やオレイン酸などにかえて、症状が辛かった時に顔につけたら、楽になった、という人も。

 

5.ダイエット効果と糖尿病予防効果

食べ物から摂取した炭水化物は、消化されてぶどう糖になり、余ると、脂肪として体内に蓄積されます。

えごま油に含まれる、ロズマリン酸というポリフェノールは、炭水化物がブドウ糖になるさいに必要な消化酵素のマルターゼを抑える機能があるので、炭水化物をブドウ糖にするのを阻害します。ブドウ糖になり損なった炭水化物は、消化の途中の段階の麦芽糖になり、そのまま体外に排出されます。

ブドウ糖が減ると、血糖値の上昇も抑えられるので、糖尿病の予防効果も期待されます。

ダイエットに詳しい方ならご存知かもしれませんが、血糖値の上昇が抑えられるということは、インシュリンの分泌も抑えられ、結果、糖が脂肪になって蓄積するのを防ぎます

ロズマリン酸とならんで、ダイエット効果のある成分がαリノレン酸です。αリノレン酸は、脂肪を分解させる「ペルオキシソーム」という細胞にあるものに働きかけ、脂肪の代謝を助けます。

 

えごま油 使い方

えごま油は、大変デリケートですぐに酸化してしまいます。このため、取り扱いには注意点がいくつかあります。

 

1.えごま油は、熱に弱い

えごま油は熱に弱いので、加熱調理には適しません。出来上がった料理に、「和える」「かける」などの方法にしましょう。もっとも、加熱すると、魚臭くなってしまい、とてもまずくなるので、食べる気も起きないでしょう。。。加熱によって、すぐに酸化してしまい、健康効果が無くなってしまいます。

 

2.光によっても酸化

光でも酸化しやすいので、遮光瓶または、に入れたまま、冷蔵庫で保存(熱に弱いから)しましょう。そして、開封したら、2ヶ月くらいで食べ終わりましょう。2ヶ月以上経つと酸化してしまいます。

 

3.生のものに限る

えごま油には焙煎しているもの生のものがあります。焙煎しているものは、茶色くなっていますので、見分けが付くでしょう。健康効果は生のものにあるので(加熱によって酸化してしまう)必ず色が薄くて、生のもの、出来れば遮光瓶に入っているか、箱で売っているものにしましょう。お店の光でどんどん酸化が進んでいると、嫌ですからね。

 

おすすめの使い方

毎日大さじ1杯、って結構量あるんです。一度に使うと油っぽくなるので、分散させるのがおすすめです。

一番簡単なのは、食べる前の味噌汁にかける
食べる前の味噌汁くらいの温度なら、すぐに酸化することはありません。でも、念のため、食べる直前にかけるほうがいいですね。帰って来ていないご主人の分の味噌汁には、入れないように。。。

 

サラダにかける
毎日サラダを食べているなら、ドレッシング代わりに使うと簡単ですよ。野菜の上にえごま油をかけて、その上からポン酢やレモン果汁をかけると、さっぱりしてとても美味しいです。物足りない時は、さらにかつお節や海苔をかけるのもおすすめです。または、くるみやアーモンドを刻んでかけてもこくがあって美味しいですよ。

 

まとめ

驚くほど健康効果の高いえごま油。血液サラサラになると、いいことづくめでしたね。これからは、毎日大さじ1杯のえごま油を食べて、サラダ油やコーン油などのリノール酸とのバランスを整えていきましょう。

ダイエット効果もあるし、毎日の食卓に取り入れるといいですね。

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skeeze / Pixabay

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